ウエスタンデジタル、24TB CMR HDDの量産出荷を開始
市場でのSMR採用拡大に伴い28TB SMR HDDを投入

HDD技術ロードマップの着実な実行とお客様への比類のない
ソリューション提供により持続可能性の目標達成とTCO削減を支援

November 20, 2023

新規のアプリケーション、ユースケース、コネクテッドデバイスなどが急増する中、ウエスタンデジタルのエンタープライズクラス・ハードディスクドライブ(HDD)は、データセンターのお客様がコスト効率や拡張性が高く持続可能なインフラストラクチャを設計する際に、欠かすことのできない役割を引き続き担っています。生成型AIの登場と、それによって生み出される多数の革新的アプリケーションが相まって、大容量、低消費電力、高信頼性を備えたストレージに対する需要が急増しています。

ウエスタンデジタルは、ePMR、OptiNANDTM、UltraSMRなどの数多くの技術革新により、拡張性と信頼性の高い製品を提供することで、予測を裏付ける容量の成長を実現しています。当社は、ハイパースケール、クラウド、およびエンタープライズデータセンターのお客様向けに、新しい10枚ディスク構成の24TB1 CMR HDDファミリーの出荷を開始しました。さらに、8月からサンプル出荷を開始した新しい28TB SMR HDDの評価も好調に推移しており、当社のSMRにおけるリーダーとしての地位を固めています。2023年第3四半期には、26TB SMR HDDのエクサバイト出荷量は、データセンター向け出荷量の半分近くに達しました。

米国IT調査会社IDC、Hard Disk Drive & Storage Technologies、Research DirectorのEd Burns氏は次のように話しています。「これらの新製品により、ウエスタンデジタルは、ハードドライブが前進する道を切り開いていることを改めて証明しており、業界が熱アシスト磁気記録(HAMR)に備える一方で、将来のデータ集約型アプリケーションが構築できる基盤を強固にしました。ウエスタンデジタルのSMR HDDには強い勢いが見られ、同社の新しい28TB SMR HDDは、クラウドのお客様にとって無視できない優れたTCOバリューを提供するため、SMRの採用は今後も拡大していくと考えています。」

この新世代ドライブは、実績のあるプラットフォームと技術革新に基づいて構築されており、総所有コスト(TCO)をできる限り低く抑えるために、最高容量のストレージを常に求めているデータセンターのお客様向けに設計されています。これらの大容量HDDの登場は、当社の持続可能性目標の達成に向け、またデータセンターのお客様の同目標達成に貢献する上でも大きな進歩と言えます。具体的には、これらの28TBと24TBのHDDは、重量比で40%のリサイクル材料を使用して製造されており、テラバイトあたり10%以上の2のエネルギー効率向上を実現しているため、お客様のデータセンター・インフラストラクチャの大規模な電力効率目標の達成に寄与します。

「業界、コネクテッドデバイス、デジタルプラットフォーム、AIイノベーション、自律型マシンなど、新規および既存のエンドポイントからは、毎日膨大な量のデータが生み出されています。この絶え間なく生まれるデータは、最終的にクラウドへ行きつくことになります。そしてHDDの継続的な進歩に支えられるのです。」とウエスタンデジタルのEVPでHDD事業部のGMであるAshley Gorakhpurwallaは述べています。「世界中のクラウドおよびデータセンターのお客様にとっての戦略的パートナーとして、当社は実績のあるHDDプラットフォームの価値を拡大し、技術革新を推進し、お客様が求める最高容量のHDDストレージとTCOバリューを提供していきます。」

28TB Ultrastar® DC HC680 SMR HDD
ウエスタンデジタルは、SMR HDDによりクラウドデータセンターの次なる大変革を推進しています。28TBの新しいUltrastar DC HC680 SMR HDDは、ハイパースケール、クラウド、エンタープライズのお客様に比類のないストレージ密度を提供します。この製品は、ストレージ密度、ワット(消費電力)/TB、およびドル(コスト)/TBが重要なパラメータであるシーケンシャル書き込みワークロード向けに設計されており、バルクストレージ、オンラインバックアップおよびアーカイブ、ビデオ監視、クラウドストレージ、法令遵守用途ストレージ、ビッグデータストレージ、データへのアクセス頻度が低いその他のアプリケーション環境などを対象としています。SMRのメリットを活かすためにスタックを最適化しているお客様が増えているため、これらのドライブを使用することで、市場で最も大容量のHDDを統合し、省電力・低フットプリントで自社製品を拡張でき、市場投入までの時間を継続的に短縮することができます。

24TB Ultrastar DC HC580 CMR HDD
大規模なイノベーションを提供し続けるUltrastar DC HC580 24TB CMR HDDは、改良されたOptiNAND技術により、データ密度が飛躍的に向上しています。これにより、データセンターのお客様は、同じ設置面積内で、供給電力に制約のある環境でストレージ容量を最大化することができます。ストレージ密度を向上させるために、HC580は4U 102ドライブベイソリューションで、ラックユニットあたり最大612TB1のRAWストレージを可能にします。これらのドライブは電力効率も向上しており、以前の22TBバージョンと比較して、ワット/TB2が12%削減されています。

Ultrastar DC HC680およびHC580 HDDは現在、一部のハイパースケーラー、CSP、OEMのお客様によって認定評価されており、より効率的なストレージシステムとデータセンターを設計するために、テラバイトあたりの消費電力を抑えつつ、最大容量を求める大企業のお客様向けに提供されています。

Ultrastar DC HC680およびHC580 HDD SAS HDDバージョンは2024年第1四半期に提供開始する予定です。

Ultrastar Data60およびData102ハイブリッドストレージプラットフォーム
また、新しいUltrastarドライブは、当社のUltrastar Data60およびData102 JBODハイブリッド・ストレージ・プラットフォームにも認定・統合されます。これらのプラットフォームは、次世代のディスアグリゲーテッド・ストレージおよびソフトウェア定義型ストレージ(SDS)インフラストラクチャを設計するための重要な構成要素となっています。各ストレージプラットフォームには、性能と信頼性を向上させる独自のIsoVibeTMおよびArcticFlowTM技術が搭載されています。新しいHDDを搭載したUltrastar Data60およびData102プラットフォームは、来月から提供を開始します。

WD Gold® 24TB CMR HDD
ウエスタンデジタルは、24TB WD Gold CMR SATA HDDの販売も開始しました。このドライブは、従来の一般クライアント向けHDDと比較して、ビッグデータやエンタープライズストレージのワークロードに対して、より信頼性の高いストレージを特に必要とする大企業や中小企業にサービスを提供するシステムインテグレーターや販売代理店向けに設計されています。Ultrastarテクノロジープラットフォームの革新を活用したWD Gold 24TB HDDは、最大250万時間のMTBF(予測3)を提供し、振動保護技術を備え、年間550TB4までのワークロードを処理できるように設計されており、5年間の保証が付帯しています。

■ ウエスタンデジタルについて
ウエスタンデジタルは、データを活用し、データの持つポテンシャルを解き放つという使命を担っています。フラッシュとHDDにおいて、メモリーテクノロジーの進歩に支えられ、私たちはブレークスルー・イノベーションと強力なデータストレージ・ソリューションを生み出し、その願いを実現できるようにします。そして私たちの価値観の核心として、切迫する気候変動に立ち向かうために、Science Based Targetsイニシアチブにより承認された壮大で高い炭素削減目標に一丸となって取り組んでいきます。ウエスタンデジタルおよびWestern Digital®、SanDisk®、WD®ブランドの詳細については、https://www.westerndigital.com/ja-jp をご覧ください。

1 1GB = 10億バイト、1TB = 1兆バイト。実際に利用できる容量は、動作環境により少なくなる場合があります。
2 28TB Ultrastar DC HC680 SMR HDDは、当社の前世代26TB SMR HDDと比較して、アイドル時およびランダム読み取り時のワット/TB(4KB QD=8)を10%削減します。24TB Ultrastar DC HC580およびWD Gold CMR HDDは、当社の前世代22TB HDDと比較して、アイドル時およびランダム50/50読み取り/書き込み、4KB QD=4ワークロード時のワット/TBを12%削減します。
3 最終的なMTBFおよびAF の仕様はサンプル母集団に基づき、一般的な動作条件の下、デバイス報告温度40℃で、統計的測定と加速アルゴリズムによって推定されます。MTBFとAFのディレーティングは、これらのパラメータを超え、年間最大550TBと60°C(デバイス報告温度)で実行されます。MTBFおよびAFR率は個々のドライブの信頼性を予測し、品質を保証するものではありません。
4 ワークロード率は、ハードドライブとの間で転送されるユーザーデータの量として定義されます。ワークロード率は年換算です (転送された TB X (8760 / 記録された電源オン時間))。ワークロード率は、ハードウェアおよびソフトウェアのコンポーネントと構成によって異なります。

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